妊娠中期に行うグルコーステスト:妊娠糖尿病検査の重要性と私の体験談

妊娠中期に行うグルコーステスト:妊娠糖尿病検査の重要性と私の体験談 妊娠&出産
妊娠中期に行う検査の一つに、グルコーステストがあります。この検査は、妊娠糖尿病(Gestational Diabetes、以下GDM)を早期に発見し、妊婦と胎児の健康を守るために非常に重要なテストです。妊娠糖尿病は、妊娠中に発症する糖代謝異常であり、適切な管理をしないと、母体や胎児にさまざまなリスクをもたらす可能性があるんだそう。今回は、アメリカ・バージニア在住の私が妊娠中期に行われたグルコーステストの詳細、私自身の経験をご紹介します。

グルコーステストとは?

妊娠中期に行われるグルコーステストは、妊娠糖尿病を検出するための初期スクリーニング検査です。通常、妊娠24〜28週頃に行われ、50gのグルコースを含んだ甘い飲み物を摂取してから1時間後に血糖値を測定します。この検査で血糖値が基準を超えると、追加の詳しい検査が必要になります。

妊娠糖尿病のリスクと管理の重要性

妊娠糖尿病が発見されずに放置されると、高血圧、早産、巨大児(macrosomia)などの合併症を引き起こすリスクが高まります。また、出産後には母体が2型糖尿病にかかるリスクも増加します。そのため、早期発見と適切な管理が重要であり、食事のコントロールや血糖値のモニタリングが行われます。

私の経験談:グルコーステスト中に倒れた話

私は妊娠中期(28週目)にグルコーステストを受けた際、予想外の出来事が起こりました。テスト当日は、空腹の状態でクリニックに向かい、甘いグルコース飲料を摂取しました。飲み物はオレンジとぶどうのフレーバーから選べ、私はオレンジを選択。味はまるで炭酸が抜けたオレンジファンタのような、非常に甘いものでした。この飲み物を5分以内に飲み切らなければならず、ゆっくり飲むと気分が悪くなるのではと思い、一気に飲み干しました。

その後、1時間後に採血があるため、まずは担当医とのチェックアップを受け、採血の時間まで待合室で待機していました。グルコース飲料を飲んで約45分が経過した頃から、お腹の張りや気持ち悪さ、目の霞みなどの症状が現れました。しかし、その時は大きな異常だとは感じず、誰にも声をかけずに採血の時間を待つことにしました。

採血の時間になり、看護師さんに呼ばれて採血室に向かっている途中、足元がふらつくような感覚がありました。採血用のイスに座って、いざ採血が始まると、突然目の前が真っ白になり、前のめりに倒れてしまいました。幸いなことに、イスには腕を乗せるバーがあったため、それに体を支えられてイスから落ちることは避けられました。

看護師さんがすぐにアイスパックで首を冷やし、足を高くしてくれたおかげで、数分後には体調が回復しました。その後、クリニックで20分ほど休んだのですが、念のため旦那さんに迎えに来てもらいました。車で帰宅する途中も体調が優れず、何度も意識が薄れそうになる瞬間がありました。今思えば、クリニックでの休憩時間が足りなかったのかもしれません。

帰宅後、すぐに何かを口に入れて気持ち悪さを和らげようとしましたが、その日は結局一日中体調が優れず、ずっとベッドで横になっていました。翌日の夕方には完全に回復しましたが、この体験は私にとって怖い経験でした。

グルコーステストに落ちたこと

上記の怖かったグルーコーステストを終えて約1週間後、テスト結果を受け取りました。
結果は……..『160: Out of Range』で落ちてしまいました。
グルコーステストの結果が基準値を超えてしまい、追加の検査が必要になりました。これが「3時間ブドウ糖負荷試験」です。この検査では、100gのグルコースを摂取してから、1時間ごとに3回採血を行い、血糖値を測定します。この3時間の検査は、時間がかかるうえに体力的にも精神的にも負担が大きいもので、できれば避けたいと考えました。

アメリカ版の知恵袋ともいえる「Reddit」で、先輩ママさんたちの投稿を色々と見ていると、「3時間ブドウ糖負荷試験」を避けるための方法があることを知りました。



グルコースモニターを使った代替アプローチ

3時間に及ぶ負荷試験を避けるため、私は医師に相談し、2週間自宅でグルコースモニターを使用して血糖値を管理することにしました。
1日4回、起床後すぐと、朝食、昼食、夕食を食べてから2時間後に測定しました。
実際に使用したのはこちらの機器です。Bluetooth機能が搭載されているため、手書きで記録をつける手間が省けました。

採血後の結果は、専用アプリに自動で同期される仕組みになっています。
結果は変更できず、1回ごとの記録が確実にアプリに同期されるため、他の人が試すことも出来ません。

結果は以下のようにアプリに反映されます。
さらに、その時の体調や食べたものも記録できるようになっています。

私が食べていた食事例

2週間のモニタリング期間中、私は低糖質で栄養価の高い食事を意識して摂っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的には、以下のようなメニューを心がけました。

  • 朝食: トーストにアボカドをのせたものや、ギリシャヨーグルトにベリー類をトッピングしたもの。
  • 昼食: リーフレタス、チキン、卵、アボカド、チーズを使ったサラダボウルや、豆類を使ったヘルシーなスープ。
  • 夕食: サーモンや鶏胸肉のグリルに、ブロッコリーやさつまいもなどの低糖質野菜を組み合わせたメニュー。
  • 間食: ナッツやチーズ、りんご、キウイ、いちごなど、糖質のGI(グリセミックインデックス)が低い果物を中心に摂っていました。

このような食事を2週間続けたことで、血糖値はほぼ安定していました。2週間のうち5回ほど通常の数値を上回ることがありましたが、担当医によると、一番重視しているのは空腹時(起床後すぐ)の血糖値だと聞きました。

2週間の自宅モニタリングの結果、医師から「インスリン注射は不要」との診断を受け、3時間の負荷試験を避けることができました。




しかし、出産まで数週間あるため、今後も糖質に気をつけた食事を続ける必要があります。

2週間のモニタリングを経て学んだこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠糖尿病のリスクを減らすためには、日常的な食生活の見直しが非常に重要です。
特に、糖質(炭水化物や甘いもの)の摂取量に注意し、血糖値を急激に上げないような食事を心がけることが求められます。
食事と食事との間に、小さな間食を加えて、次の食事を摂った後の血糖値の過剰な上昇を妨げるなどしました。

今回の2週間のモニタリングを終えて、最初の3日ほどで何が血糖値の上昇させるか、何がそこまで上昇させないかを学ぶことができました。
私の場合は、小麦類の中でもパンはトースト2枚までなら通常数値、パスタは危険、ご飯は野菜とタンパク質を摂取した後だとそこまで上昇しないことに気づきました。もちろん、全て炭水化物なので、炭水化物を抜いている時と具ラヴベルと、数値は上昇しますが、これらを知ることにより、1日に食べるバランスや食べる順番なのどに気をつけるようになりました。

最後に

妊娠中期のグルコーステストは、妊婦と胎児の健康を守るために非常に重要な検査です。私自身の体験からも、時には予期しない事態に直面することがありますが、適切な管理を行うことで安心して出産に臨むことができます。もしグルコーステストに不安を感じている方がいれば、ぜひ医師に相談し、自分に合った対策を見つけることをお勧めします!



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