インビザラインについて
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー(Align Technology)社が提供する透明なマウスピースを用いた歯列矯正システムです。歯科医師とのコンサルテーションを経て、患者の口腔内の3Dスキャンを元に、カスタマイズされた透明なマウスピースが作成されます。このマウスピースを着用することで、徐々に歯を移動させることが可能となります。
インビザラインは、1997年にアライン・テクノロジー社によって開発され、それ以来、技術の進化と共にその人気は着実に増してきました。患者がより快適に歯列矯正を行えるようになり、見た目にも配慮された方法として多くの支持を受けています。
私は、歯医者ではなく、矯正歯科「Northern Virginia Orthodontics(ノーザン・バージニア歯科矯正)」クリニックで行いました。
ノーザン・バージニア歯科矯正クリニックではインビザライン以外にも以下の施術を行っています。
- 従来の歯科矯正: 従来の歯科矯正も行っており、金属ブラケットやセラミックブラケットを使用して歯を矯正します。
- 成人矯正: 成人向けの歯列矯正も行っています。多くの成人が歯列矯正を受ける機会があり、NVOはそれに対応したサービスを提供しています。
- 小児矯正: 子どもの歯列矯正も専門分野です。早期から歯の発育を監視し、必要な場合には適切な治療を行います。
- 口腔外科的矯正: 歯の位置を修正するために外科手術が必要な場合、口腔外科的矯正を提供しています。
- マウスガード: 歯列矯正が終了した後、歯の位置を維持するためのレテナーも提供しています。
インビザラインを始めるまで
インビザラインを始めるまでのプロセスは比較的簡単です。まず、歯科医との初回の相談を行い、自身の歯の状態や治療の目標を明確にします。その後、口腔内のスキャンを取ることで、個々に合わせたマウスピースが製作されます。歯科医との定期的な診察やマウスピースの交換を通じて、治療の進行状況を管理していきます。
私は、歯ぎしりがひどく一緒に寝ている夫によく夜中口を抑えられていました。実は、クリニックへはマウスガードを作りに行ったのですが、歯をスキャンしたあとに発覚したのが、
オープンバイトという大きな問題を抱えていたんです。
オープンバイトって?
オープンバイト(OpenBite)は、歯科医学における歯の異常の一種。通常、上顎の前歯と下顎の前歯が正常に咬合する場合、歯の隙間はありません。しかし、オープンバイトの場合、上下の歯が咬み合わず、前歯の間に隙間が生じています。上記は、私がイーの口をした時の写真になります。上下しっかり閉じても、上前歯、下前歯がくっつきません。これを、オープンバイトと呼ぶそうです。
オープンバイトは、さまざまな原因によって引き起こされることがあるそうです。
例としては、幼児期の指しゃぶりや舌突き癖、歯の発育に関する遺伝的な要因、咬み合わせに関する骨格的な問題などが挙げられます。
オープンバイトが放置されると、咀嚼機能に影響を与えるだけでなく、発音や見た目にも影響を与えることがあるんだそうです。
私が小学校に上がると、1年に数回かあった健康診断で歯科医師に矯正するように言われていたのですが、歯並び自体には自信があったので放置していました。
今までその状態を保っていたこともあって、口呼吸や歯ぎしりの原因になっていたのかも。とクリニックの方に言われました。
また、クリニックの人が、実際の歯の使い方を説明してくれている時に、私は食事をする時に使うべきである前歯を使っていないことも判明しました。
この状況を放置しておくと以下のような可能性を生みます。
- 咀嚼機能の障害: 正常な咀嚼が難しくなる。食べ物を十分に咬むことが難しくなり、栄養不足や消化の問題を引き起こす可能性。
- 発音の問題: 歯が適切に咬み合わないと、発音に影響が出ることがあり、言葉の明瞭さや流暢さに問題を引き起こす可能性。
- 口腔健康の悪化: 口腔内の清掃が難しくなり、歯周病や虫歯などの口腔健康の問題を引き起こす可能性。
- 顎関節症: 顎関節に過度の負担がかかる可能性
- 見た目の影響: 見た目に影響を与える可能性。
インビザを始める
インビザラインの治療は、マウスピースを着用することから始まります。最初のマウスピースは口に適合させるために微調整が必要な場合がありますが、数日間の適応期間を経て、ほとんどの場合、快適に装着することができます。新しいマウスピースに交換する際には、治療の進行状況に応じて歯が徐々に移動されていることを感じることができます。
上記の写真がこれから矯正を始めるのに必要になってくる全てです。
インビザライン、オープンバイト用の輪ゴム、ケースなどなど。
各ボックスには、上記の写真のようにインビザラインが入っています。
私の場合は、オープンバイトがあるので、通常オープンバイトが無い人と比べるとプラス1年装着しなくてはなりません。(装着期間は個人のケースによって異なります)
上記の写真はWeek46週目のものになります。私の場合、インビザラインの強制が終了するのは、46週間後。2025年1月上旬までとなります。
インビザラインの治療では、1週間ごとに新しいマウスピースに交換します。
しばらく装着しなかったり、1日の装着時間が短いと新しいマウスピースを装着する際に、かなり窮屈に感じることがあるので、
指示された通り矯正を行いましょう♪
こちらが、インビザライン本体です。
最終週(Week46)と比べるとかかなり広がりがあることが分かりました。
経過を報告
Week1
上記の写真がWeek1です。オープンバイトがある私は、小さな輪ゴムをアタッチメントに引っ掛けて装着します。
最初は慣れていないので窮屈さと、装着している違和感からかしばらくの間カミカミしてインビザラインを噛んでいました。
3日後ぐらいから慣れてきて、噛み癖も減ってきました。
1番気になったのが、アタッチメントが邪魔をして食べ物が食べづらいことでした。
噛んだ食べ物がアタッチメントの上下に詰まって、食べ物を飲み込んでも、食べ物のカスが口の中に残ってしまうことでした。
WeeK 2
Week2用のマウスピースを装着しました。若干きつくなっていることを感じましたが、そこまで変化はありませんでした。
注意事項
インビザラインを使用する際には、いくつかの注意事項があります。
- 装着時間の遵守: 装着する時間を守ることが大切です。通常は20〜22時間の装着が推奨されます。睡眠中も含めて装着し続けることが必要です。
- 飲食時のマウスピースの取り外し: 食事をする際には必ず外しましょう。熱い飲み物や染みつきやすい食べ物を摂取する前にも、マウスピースを外すことが重要です。水は装着時に飲んでも問題ありません。炭酸水に関しては、飲むことは可能だそうですが、習慣化は避けた方がよいとのことです。
- マウスピースの清潔さの保持: マウスピースは清潔に保つことが重要です。食事後には、マウスピースと歯を両方とも磨き、清潔な状態で装着し直します。
- 定期的な歯科医の診察: 治療の進行状況を確認するために、定期的に歯科医の診察を受けることが必要です。歯の移動が進んでいるかどうかや、治療計画の調整が必要かどうかを確認します。
- マウスピースの保管: マウスピースを保管する際には、専用のケースに入れて清潔な場所に保管しましょう。また、家族やペットの手の届かない場所に置くようにしてください。
費用
気になるお値段についてです。
アメリカでは保険の有無によって費用が大きく異なるため、参考程度にご覧ください。
もちろん、治療期間や治療方法によっても費用は異なります。
【インビザライン:オープンバイトの治療、2年間の治療期間の場合】
項目 | 金額 |
---|---|
治療費用 | $6,980.00 |
保険 | $2,500.00 |
ディスカウント | $1,380.00 |
最終的に支払う金額 | $3,100.00 |
保険+クリニックのキャンペーンでディスカウントが大幅に効いたこともあり、最終的に私が払うのは$3,100.00です。
ただし、途中で保険から抜けて、別の保険に加入しなかったりすると、その分は自己負担になります!
まとめ
- インビザラインについて:
- インビザラインは、アメリカのAlign Technology社が提供する透明なマウスピースを用いた歯列矯正システムであり、1997年に開発されました。
- インビザラインは従来のブラケット矯正やセラミックブラケットを使用した歯列矯正などと比べて、見た目や快適さを重視した治療法として知られています。
- インビザラインを始めるまで:
- インビザラインの治療は、歯科医との相談や口腔内のスキャンを経て開始します。定期的な診察やマウスピースの交換を通じて治療の進行状況を管理します。
- オープンバイトについて:
- オープンバイトは、歯の異常の一種であり、上下の前歯が正常に咬み合わず、前歯の間に隙間が生じています。
- 放置すると、咀嚼機能の障害や口腔健康の悪化、発音の問題などが生じる可能性があります。
- 治療中:
- インビザラインは週に1度新しいマウスガードを装着して、矯正を行います。(交換の周期は、個人差やクリニックによって異なる可能性があります)
- 注意事項:
- インビザラインを使用する際の注意事項には、装着時間の遵守、飲食時のマウスピースの取り外し、マウスピースの清潔さの保持、定期的な歯科医の診察、マウスピースの保管などがあります。
- 費用:
• 保険によって費用が異なり、治療期間や方法によっても変動する。